三菱重工業(株)は、米国のフルア社と共同で、同国のSCSエナジー社が進める、CO2回収・貯留(CCS)機能を備えた石炭ガス化複合発電(IGCC)設備建設プロジェクトの基本設計(FEED)を受注し、業務を開始したと発表した。IGCCは、ガス化炉内で微粉化した石炭をガス化し、コンバインドサイクル発電(C/C)と組み合わせて発電するシステム。従来の石炭火力に比べ発電効率が高く、CO2はもちろん、SOx、NOx、煤煙などの排出量が少ないのが特徴。今回のプロジェクトは、同国で豊富に産出される石炭をガス化して発電する高効率のIGCCと、石炭ガスから肥料を製造する肥料プラント、石炭ガス中から回収したCO2を活用する原油増進回収(EOR)を組み合わせたもので、複合プラントをカリフォルニア州中南部の都市ベーカーズフィールドに建設する。IGCCには、同社独自技術による酸素吹きガス化炉を採用し、発電出力は40万kW。また、肥料生産プラントの生産量は2,500トン/日となる。同プロジェクトの完成は、2017年末の予定。
情報源 |
三菱重工業(株) ニュース
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機関 | 三菱重工業(株) |
分野 |
地球環境 大気環境 |
キーワード | コンバインドサイクル発電 | CCS | CO2 | 石炭ガス化 | IGCC | 発電効率 | 三菱重工業 | 米国 | CO2回収・貯留 | EOR |
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