(株)東芝は、米国のネットパワー社、ショー・グループ、エクセロンと共同で、発電とCO2の分離・回収を同時に実現できる新火力発電システムを共同開発すると発表した。今回開発するのは、超臨界圧のCO2を用いた酸素燃焼の循環システムで構成され、CO2を有効活用でき、NOxを排出しないゼロエミッションの火力発電システム。同システムを用いることで、CO2を分離・回収する設備(CCS)を別に設置することなく、高純度の高圧CO2を回収することができる。また、高圧のCO2は貯留することも可能だという。4社は今後、プラント設計などを行い、25MW相当のパイロットプラントを米国内にあるエクセロンの発電所敷地に2014年に建設し、実証試験を経た上で2017年に250MW級プラントの商用化を目指すという。また、共同開発完了後は、米国や中東地域等で、同システムの事業展開を図るとともに、環境調和性の高い同システムを供給することで、エネルギーの最適活用および地球温暖化防止に貢献していくという。