(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、温室効果が低く環境に優しい新規代替フロン(CF3I)を用いた、世界トップレベルの半導体加工技術を実現した。従来、半導体用配線に用いられる層間絶縁膜(Low-k膜)の加工には、地球温暖化係数(GWP)の高いCF4(GWP;6500)やC4F6(GWP;290)等が使われていた。今回使用したCF3Iは、温室効果が極めて低い(GWP;1)とともに、45nmノードの微細な配線における配線幅のラフネス(加工された配線幅の凹凸)が大幅に改善され、その加工形状が世界トップ性能であることが確認された。今後、電気的特性の評価等を加え、早期の実用化を目指すという。