東武鉄道(株)は、電車の回生電力を有効に活用する「回生電力貯蔵装置」を、東武東上線の上福岡駅構内上福岡き電区分所に導入し、2012年7月24日から供用を開始したと発表した。同装置は、電車がブレーキを使用した際に発生する回生電力を吸収・貯蔵し、その貯蔵した電力を電車が加速走行するときに供給するもの。最先端の技術を活用して、電車の使用する電力量の削減によって省エネルギーを実現するとともに、架線の電圧を安定させ、鉄道の安全運行を支える。導入にあたっては、先端的で省エネルギー効果など政策的意義があると認められ、平成23・24年度の経済産業省資源エネルギー庁「エネルギー使用合理化事業者支援補助事業」として施工した。同社では、今後も省エネルギーによる環境保全に努め、地球環境に役立つ機器の導入を積極的に進めていくという。