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 三井造船(株)、九州大学と共同で、電着技術によるサンゴ増殖実験を与論島で実施

発表日:2008.05.27


  三井造船(株)は、九州大学と共同で、鹿児島県与論島において電着技術によるサンゴ増殖実験を開始した。電着技術とは、海水中におかれた陽極と陰極に直流電流を流し、海水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンの化学反応を起こすことで、サンゴの幼生の着床基盤となる炭酸カルシウムと水酸化マグネシウムを陰極側に析出させる技術。研究グループでは、2008年1月、与論島の海底にドーム型電着構造物3基と、通電しない同型構造物1基(比較用)の合計4基を設置。現在、電着構造物の陰極側には、炭酸カルシウムと水酸化マグネシウムが計画通り析出しており、2008年6月にはサンゴの幼生を着床させるとともに、稚サンゴの付いた着床具を電着構造物に取り付け、サンゴ生育に対する効果などを検証する予定。この実験により、電着技術によるサンゴ生育促進効果やサンゴ幼生の着床効果などを検証し、サンゴの保全・再生事業への実用化を目指すという。

情報源 三井造船(株) 技報(PDF)
機関 三井造船(株)
分野 自然環境
キーワード 九州大学 | 三井造船 | サンゴ礁
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