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 サンゴ分布調査（2017～2021年度）結果を発表　環境省

  環境省は、サンゴ分布調査（2017～2021年度）結果を発表した。同省では、琉球列島（「大隅諸島・トカラ列島」、「奄美群島」、「久米島・宮古諸島・八重山諸島」）及び小笠原諸島の各海域における主に礁池内のサンゴを調査対象として、2021年度にサンゴ礁生態系、サンゴ礁地形等に詳しい有識者6名からなる検討会を設置し、「全体スケール」と「地域スケール」の2つの空間スケールに着目して、5か年の成果の取りまとめを実施した。「全体スケール」では、広域的な観点から、サンゴ分布の緯度勾配やサンゴの分布と被度の状況を「琉球列島・小笠原諸島のサンゴ分布図」としてまとめたところ、琉球列島の南西に位置する八重山諸島ではサンゴが広い範囲に分布しており、緯度が高くなるにつれてサンゴの分布範囲は狭まり陸域に近い範囲に限られるなど、サンゴ分布の緯度勾配が見られた。「地域スケール」では、同調査の成果と既存データを用いて、その関連性について検討した結果、サンゴの分布状況と「土地利用状況等の陸域の状況」には特に関連性は見られず、サンゴの分布状況と「海水温の状況」では、宮古島において高水温と白化現象の関連性が示唆されたという。

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