本田技研工業(株)は、触媒に使用される貴金属の一つであるロジウムの使用量を50%低減した新触媒を開発したと発表した。触媒に使用されるプラチナ、ロジウム、パラジウムなどの貴金属は、世界の自動車生産台数の増加と世界的な排出ガス規制の強化を背景に、今後も需要の高まりが予想されている。今回開発した触媒では、排出ガスの還元浄化性能に優れるロジウムの一部を、酸素の吸放出速度を高めたパラジウムに代替することで、北米仕様の現行中型セダンに対してロジウムの使用量を50%低減、貴金属の総使用量としても22%低減した。これにより世界有数の厳しい排出ガス規制である米国カリフォルニア州の低公害車基準LEVII法規のSULEVカテゴリーに適合させながら、新触媒のコストも37%削減することができた。同社では、今回開発した触媒を、2012年9月19日に米国で発売する、北米仕様の新型中型セダンから採用し、順次拡大を目指すという。
情報源 |
本田技研工業(株) ニュースリリース
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機関 | 本田技研工業(株) |
分野 |
地球環境 大気環境 |
キーワード | 触媒 | 低公害車 | 本田技研工業 | 排出ガス | 米国 | プラチナ | パラジウム | カリフォルニア州 | ロジウム | 還元浄化 |
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