環境省は、平成20年2月に行われた、世界自然遺産「知床」の保全状況に関する調査報告書がユネスコ世界遺産センターより日本政府に送付されたと発表した。この報告書では、多様な主体の参画と科学的知見に基づいて行われている知床の保全管理を賞賛するとともに、今後の助言として、包括的な遺産管理計画の策定、河川工作物改良の継続、エコツーリズムの推進など17項目の勧告が盛り込まれている。なかでも、気候変動の影響に関して注意深く観察していくこと、将来の気候変動による影響を最小限にするための戦略を作ることが重要であるとされている。知床の保全状況の最終的な評価については、本報告書をもとに2008年7月にカナダのケベック市で開催される第32回世界遺産委員会において決定される予定となっている。