(独)日本原子力研究開発機構と倉敷繊維加工(株)は共同で、水中の放射性セシウム除去用カートリッジを製品化したと発表した。現在、東京電力福島第一原子力発電所事故により環境中に飛散したセシウムのうち、水に溶けた状態で存在するものについては、主に凝集沈殿法により捕集し除去しているが、使用後の凝集剤が放射性廃棄物として多量に発生することに加え、極めて低い濃度で溶けているセシウムの除去が困難という問題がある。今回製品化したカートリッジは、水道水中のセシウムを管理目標値である1リットルあたり10ベクレル以下にまで低減できる捕集材を充填したもの。この捕集材を用いて、管理目標値を超えるセシウムが検出された井戸水の処理試験を行ったところ、十分な性能があることを確認できた。同カートリッジは、市販のろ過器の容器(ハウジング)への取り付けが簡単で、生活の場ですぐに利用することができることから、井戸水や沢水などを水源としている被災地などにおける「水の安心」に寄与できる。
情報源 |
(独)日本原子力研究開発機構(JAEA) プレスリリース
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機関 | (独)日本原子力研究開発機構(JAEA) 倉敷繊維加工(株) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 水道水 | 日本原子力研究開発機構 | 除去 | 放射性セシウム | 凝集剤 | 井戸水 | 放射性廃棄物 | カートリッジ | 捕集材 | 倉敷繊維加工 |
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