おうみ三方よし政策モデルの概念図。持続可能な滋賀社会の実現に向けた政策モデルを提案したものです。
【2006年度卒業生の声】
島田ゼミをあいうえお作文します。
「カ…環境
キ…期待
ク…苦言、苦悩
ケ…結果
コ…これから」
これが2年間、島田ゼミで学んできた感想です。『環境分野を学びたい』という一心で島田ゼミを選択し、期待していたわけですが、ゼミがはじまると予想以上に厳しく、怒濤の2年間でした。大変厳しいゼミであり、根性と忍耐が必要とされるゼミでした。しかしながら、このゼミでの学びは、結果として振り返ると専門性を身に着けられたと共に、他では味わえない苦労とその後にヒシヒシとこみ上げる達成感を得ることができました。さらに、この経験が今後の糧となり、活かせていけるような成長ができたと深く感じています。
(1)環境問題への統合的なアプローチとは
近年の環境問題の特徴は、生じる被害が広範囲に及び将来世代にも渡ることやその原因が人類の活動全体と複雑に絡み合っていることです。このような問題への対処には、自然科学や社会科学の多くの分野における知恵を結集するとともに、政策決定者だけではなく広く市民や民間企業などに対して、研究成果を分かりやすくかつ正確に伝えていく必要があります。
例えば地球温暖化問題では、気候変動やその影響の予測、温室効果ガスの排出削減技術の開発、税・課徴金などの政策の効果分析といった分野での研究を連携しながら進め、これらの成果をひとつのパッケージとして政策決定者などに訴えかけていく努力が続けられています。
特に地球環境問題の解決にむけた実際の取組みはまだ緒についたばかりであり、本格的な対策はこれからが本番ということになりますが、多岐に及ぶ研究成果を統合し、これらを世に伝えていく作業の重要性はますます高まっていくでしょう。
(2)大学進学に向けたアドバイス
以前は環境系の進学先としては理工系学部が中心でしたが、近年人文社会学系の選択肢も増えてきました。例えば、環境法、環境教育、環境経済、環境経営などの分野があげられます。文理融合系の学部・学科もいくつかあります。
企業の環境経営やCSR経営が重視されるようになってきた中で、社会では幅広い知識を消化した上での総合力が求められてきていると思います。
(3)大学入学後に必要なこと
やや地味ですが、読み・書き(日本語、英語)、そろばん(数学、情報処理)をしっかり身につけたうえで、論理的思考やコミュニケーション能力を磨いてください。また、統計学は文系・理系問わず重要です。