明星大学理工学部化学科 藤井研究室
主要研究装置の一つ、IA-MS(イオン付着質量分析計)
主要研究装置の一つ、GC-MS(ガスクロマトグラフィ-質量分析計)
当研究室では、現在海外交流促進を目的とし、仏国のECOLE Polytechnique(科学技術総合大学)との国際研究交流を行っている。また、特に大学院生の一流国際人育成の為、国際交流研究に積極的に参加させるとともに、国際学会での研究成果発表を必須にしている。
産官学連携による共同研究の取り組み (独)産業技術総合研究所、計測フロンティアの研究グループは、イオン付着イオン化法と飛行時間質量分析法(TOF-MS)を組み合わせたイオン付着飛行時間質量分析装置の、研究開発を行っている。藤井研究室は、特に基本性能の向上、および応用研究分野で深く係わり共同研究を行っている。その研究現場や製造現場は、若い学生においては、理想的な教育の場、研修・実習の場となっている。
藤井研究室は、最新科学機器を数多く持っていますので、学術的な研究は勿論のこと、現在の社会で必要とされてきている環境分析などもとりおこなえるようになっています。現代の化学分析で最も使用されている質量分析機器が多く有り、その中でも特に有効な最新機器として、当研究室の藤井教授が開発した、分析化合物1つに付き、1つのピークとして検出できるIA-MS(イオン付着質量分析法)が有ります。これは、次世代の計測手法として、世界標準になることが期待されています。現在、色々な混合物,例えば食品や大気中に含まれる微量な物質を測定する時などに、大変特異な機能を発揮する新しい分析手法です。当研究室では、このIA-MSを主体とした、様々な計測、更にIA-MS装置の高度化の開発などに力を入れています。これらで得られた研究成果などは、国内外で発表されます。又装置開発などを目的として、色々な企業や、世界の研究室などと研究交流などを行なったりもしており、インターナショナルな場面も多くあります。論文発表も、精力的に行われ、アカデミックな分野を目指すならば、大きなアドバンテージが得られるでしょう。これらの点より、藤井研究室は、化学全般にわたる研究の環境が整っており、かつ、科学研究だけでなく、これからの世界に必要となる最新科学技術の開発ができる数少ない研究室と言えるでしょう。(M2 高橋聖司、北原祐樹)
18年度研究生から藤井研に興味のある方々へ
◆SI-MS担当Tより
藤井研究室では、一般に企業や他の色々な研究室で使われているGC-MS,HPLC,GCなどの機器はもちろんのこと、特殊な機器として、IA-MS,SI-MSの様な特殊な分析装置も設置してあります。また、化学反応などを計算より明らかにする化学計算ソフトGausian03や、そのデータを可視化するアプリケーションソフトGauss Viewも導入されています。当研究室にて、習得した分析スキルは、担当した分析機器によっては、十分化学系の企業で通用し、化学系の企業によっては就職の時、非常に有利となるでしょう。これから自分の進路を良く考えていかなければならない時期ですが、就職を目指す人は、自分の進路,就職先で必要とされるスキルなど調べ熟知をした上で、なるべく自分の為になる研究室を選んで、おもいきり4年生での研究をしてください。なお、この研究室では、ホームページの作成・更新やPCでのデータ管理など,PCの取り扱いにも力を入れている研究室である為、PCを活用する就職先をご希望の方は、ある程度PCについての知識を獲得できるかもしれません。それでは、なるべく有意義な4年生での最後の学生生活を送れるようがんばってください。以上
◆GC-SID担当Nより
当研究室は分析を中心とした研究室になってます。ホームページにあるような分析器があり、もちろん難しく大変ですが、まあ、やりがいはあると思います。分析系に興味がある人・GC/LCをやってみたい人・SI/IA/Gausian等をやってみたい人、歓迎します。私自身はGC-SIDを使用していますが、正直かなり難しいですし、きついこともあります。でも、研究室の生活はいろいろあって楽しいですよ。まあ、個人個人の考えがあるとは思いますが、とりあえず気軽に研究室まで足を運んでみてください。いろんな研究室を見てから4年時にどこの研究室に行くのか決めても遅くはないですよ。
◆Gaussian担当のSより
藤井研究室では様々な機器も使用しています。機器の使用法については私たちが一通りのマニュアルを作成してあるので多少とっつきやすくなっているはずです。マニュアルの作成をパソコンで行ったり、情報ネットワークにも力を入れているので情報技術に興味がある方にはおススメ…かもしれません。
◆ IAMA担当者のKより
先端の計測機器や特殊な計測機器を用いた魅力的な研究が行えます。
18年度の研究生は、仲良く楽しく研究室生活を楽しんでいるとおもいますよ。ただし、来年度がどうなるかは知りません。また、来年度は新校舎に引越しした後なので研究室内部は参考にはなりませんが、よりよい環境になるのではないかと思います。