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 オランダ国立公衆衛生環境研究所、現行ナノ材料規制の課題を指摘

発表日:2012.12.12


  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は、ナノ材料に関するEUの規制の枠組みの現状と主要な課題について検討した報告書を発表した。近年、ナノ材料を用いた製品や技術は増加しているが、ナノ材料の人間と環境へのリスクについての知識は十分ではない。欧州委員会は、2011年10月、ナノ材料について、1~100nmのサイズの粒子が50%以上を構成する材料との定義を勧告した。報告書では、こうした定義は、ナノ材料を法規制の中に含めるためには不可欠であるが、今後検討を要する課題や研究分野として、1)定義の範囲に含まれない粒径のナノ材料のリスクが考慮されておらず、適切なリスク評価のためには、粒径と健康影響との関係等、さらに知見が必要である、2)現在用いられる測定手法は、各種ナノ材料にそれぞれ適したものか、3)ナノ粒子の粒径は、生産から使用までのライフサイクルの中で変化しうるが、定義の基準を満たすためには、そのどの部分において測定するのか、一度の測定でよいのか、といった点を指摘している。

情報源 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) プレスリリース
国・地域 オランダ
機関 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
分野 健康・化学物質
キーワード ライフサイクル | 欧州委員会 | 測定 | 健康影響 | リスク評価 | ナノ材料 | オランダ国立公衆衛生環境研究所 | RIVM
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