アメリカ環境保護庁(EPA)は、スプレーのり、ドライクリーニング溶剤、脱脂剤で使用されている化学物質である1-ブロモプロパン(1-BP)のリスク評価報告書の草案を公表した。それによると、1-BPは、妊娠可能年齢の女性が曝露すると胎児の成長へ悪影響があることが示された。また、1-BPに継続して曝露する作業員は、神経毒性、腎毒性、肝毒性、生殖毒性、肺がん等の健康上のリスクがあるという。アメリカ国立労働安全衛生研究所(NIOSH)と有害物質・疾病登録庁(ATSDR)も1-BPのリスク評価を実施しており、評価の重点は異なるものの、1-BPの健康被害については同様の結果が示されているという。EPAは、1-BPを使用した製品は、ラベルに記載された使用方法を守り、屋外や換気のよい場所で使用することや、吸入等の曝露を防ぐための装備を着用することを呼びかけた。EPAは、草案への市民や専門家からの意見を募集しており、今後も化学物質管理制度の必要な改善を進めていくとしている。
情報源 | アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ環境保護庁(EPA) |
分野 | 健康・化学物質 |
キーワード | 化学物質 | アメリカ環境保護庁 | EPA | 健康影響 | リスク評価 | 1-ブロモプロパン | 1-BP |
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