スウェーデン環境省は、気候変動と地球の資源利用量の増加により、急激な環境変化がおこっている北極圏の環境を守るために、北極評議会(AC)環境閣僚会合を2013年2月5日~6日にユッカスヤルビ(スウェーデン)で開催した。2012年の記録的な北極海の海氷面積減少や、グリーンランドの氷床融解は、劇的な変化が進行していることを警告するものとの危機感のもと、北極海を囲むAC加盟国8カ国の環境大臣や関係者らが一堂に会して対策を話しあう初めての機会となった。最重要課題となったのは、短期寿命気候汚染物質(SLCP)、特にブラックカーボン(煤)の排出削減強化である。ブラックカーボンは、北極圏の温暖化の進行を早め、同時に人体にも深刻な影響を与える。参加閣僚らは、SLCP削減強化とそのための措置を、協力して早急に講じることに合意した。また、北極圏の環境に関するその他の緊急課題も議論され、生物多様性戦略計画の愛知ターゲットへの取組実施が必要であること、北極圏各国内のホットスポットの汚染物質除去を早急に行うこと等が取り上げられた。
情報源 | スウェーデン環境省 プレスリリース スウェーデン環境省 北極環境閣僚会議 議長まとめ(PDF) |
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国・地域 | スウェーデン |
機関 | スウェーデン環境省 |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 生物多様性 | 気候変動 | 北極圏 | 汚染物質 | 温暖化 | スウェーデン環境省 | ブラックカーボン | 愛知ターゲット | SLCP | 短期寿命 |
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