カナダのケント環境相は2012年2月16日、アメリカのクリントン国務長官及び、バングラデシュ、ガーナ、メキシコ、スウェーデンの各国環境大臣とともに、メタンなどの短寿命大気汚染物質(SLCP)の排出削減に向けた国際的取組を開始した。人間活動により排出されるメタン、ブラックカーボン(煤)、対流圏オゾンなどの短寿命大気汚染物質は、今後約20年間に人間活動が原因で起こる温暖化の約半分に寄与すると推測されている。これらは水循環、穀物生産、大気質、人の健康などに重大な影響を与えており、中でもブラックカーボンは雪氷面への沈着によってさらに温暖化を加速させるため、北極圏諸国への影響が特に大きい。そこで今回、6ヶ国は、気候変動への迅速な対応と大気質改善を目指し、国連環境計画(UNEP)の支援の下、「短寿命大気汚染物質削減のための気候・大気汚染改善連合」を発足。ケント環境相は、「CO2など長寿命温室効果ガスの排出量と同時に、SLCPの排出量を削減して短期的な成果を得るため、今回の協調的取組は重要だ」と述べた。
情報源 | カナダ環境省 プレスリリース |
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国・地域 | カナダ |
機関 | カナダ環境省 |
分野 | 地球環境 水・土壌環境 |
キーワード | 地球温暖化 | 気候変動 | 温室効果ガス | メタン | カナダ環境省 | 排出削減 | ブラックカーボン | 対流圏オゾン | 短寿命大気汚染物質 | SLCP |
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