危険な気候変動を回避するためイギリス政府が2009年に立ち上げた研究プロジェクトAVOIDが完了し、研究者らがロンドンで開かれた最終会議で結果を発表した。AVOIDは、気候変動の影響とその回避方法について科学的助言を行うもので、同国気象庁が主導し、レディング大学やインペリアル・カレッジなど学際的ネットワークで研究を行った。政府関係者も参加し、政策の必要性に応じて優先する研究や期間が設定された。同会議では研究の結論として、1)排出量のピークが今後数年以内で、その後急速な排出削減が長期間続く場合、世界の気温上昇が2℃以下となる可能性は50%、2)排出量のピークが遅くなるにつれ、気温上昇を2℃以下に抑えるために、大気からCO2を取り除く技術を開発・導入する必要性が高まる、3)21世紀中に気温上昇を2℃以下に抑えることで気候変動による悪影響を大幅に回避できる、等が示された。エネルギー・気候変動省のデイヴィー大臣は、気候変動の国際交渉への支援や国連環境計画への情報提供など、これまでのAVOIDの功績を称えた。
情報源 | イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース |
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国・地域 | イギリス |
機関 | イギリス気象庁(MetOffice) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 気候変動 | プロジェクト | 排出削減 | 排出量 | イギリス気象庁 | 気温上昇 | MetOffice | AVOID |
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