カナダ環境大臣は2013年2月25日、アメリカと連携した新規大型車両の温室効果ガス(GHG)排出量・燃費基準の最終規則を発表した。新基準によると、2018年型大型車両は、GHG排出量を最大で23%削減できるという。規則では、2014~2018年の大型ピックアップトラック、トラクター牽引用トレーラー、ごみ収集車、バスなど大型車両の排出基準を段階的に強化する。その効果は、この期間の新規車両の耐用年数から予測すると、全体で19.1メガトンの削減になるという。この規則で燃費も向上し、例えば2018年型輸送トラクター牽引用トレーラーは、年間8000ドルの燃料を節約できるという。同大臣は、「米国と共通基準を設け、2005年から6.5%の排出削減ができた。今後も連携して成果をあげていく」と述べている。カナダ政府はこの他にも、旧式発電所閉鎖などにより石炭使用発電所のGHGを2015〜2035年の間に214メガトン削減するなど、GHG排出削減に取組むとしている。