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 欧州環境庁、EU気候目標の達成には2030年までに石炭火力発電所の削減が必要と報告

発表日:2016.10.07


  欧州環境庁(EEA)は、温室効果ガス(GHG)の排出量を2050年までに1990年より80~95%削減するというEU目標を達成するには、2030年までに老朽化した石炭火力発電所を段階的に削減し、再生可能エネルギーに変えていく必要があると報告した。EUではエネルギー効率の向上と再生可能エネルギーの活用が進んでいるが、大型化石燃料発電所の稼働期間延長や新設も繰り返され、発電部門は依然として最大のGHG排出源になっている。報告書は欧州の既存の石炭火力発電所の技術的耐用年数を詳細に調査し、気候目標の達成には石炭火力発電所を今後10年間で段階的に削減する必要があるとした。報告書はまた、1)欧州全体でエネルギー融通態勢を組むことでバックアップ用化石燃料発電所の必要性が低下すること、2)EUの気候エネルギー目標の進捗状況に関し、統合された追跡情報の共有が必要であること、3)低炭素社会の実現に向けて、エネルギー・気候・環境の各政策の整合性向上が必要であることを指摘した。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 石炭 | 低炭素社会 | 温室効果ガス | エネルギー効率 | 欧州環境庁 | EEA | 排出削減 | 火力発電所 | GHG | 目標
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