アメリカエネルギー省(DOE)は、ネバダ州チャーチル郡の地熱田の、グリッド(送電網)に接続した商用強化地熱発電(EGS)の進展を発表した。EGSとは、地表から何千フィートも下にある浸透率の低い高温岩体に高圧の水を送り込むことで熱水貯留層を作り地熱を得る技術で、米国地質調査所は、同国におけるEGSの潜在発電量は100~500ギガワットと推定している。しかし、この地熱利用はこれまで非経済的もしくは不可能と考えられていた。現在オバマ政権は、雇用創出と国際競争力強化に向け、利用可能なエネルギーは全て活用する戦略を掲げており、様々なエネルギー源の研究開発に対する投資を行っている。今回のEGS事業では、DOEから540万ドルの助成金を得て、2008年からオーマット・テクノロジーズ社等が環境に配慮した費用効果の高いEGS技術の開発に取組んでいた。その結果、この地熱田の電力生産量が約38%増加、1.7メガワットの電力がグリッドに追加供給され、EGSは新たなクリーンエネルギー技術として有効性が確認されたという。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | アメリカエネルギー省 | DOE | 地熱発電 | クリーンエネルギー | 送電網 | グリッド | 発電量 | EGS | 地熱田 | ネバダ州 |
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