アメリカエネルギー省(DOE)は、強化地熱システム(EGS)の最先端野外研究施設(FORGE)事業の第2段階の助成対象として、サンディア国立研究所とユタ大学の研究チームを選出し、総額2900万ドルを提供すると発表した。両チームは、EGSの研究を実施する地下実験所の候補地を評価する第1段階を経て、今後、第3段階に向け候補地の機器装備、特性評価、認可に資金を活用するという。EGSは、地下の高温の岩に液体を注入することで流路を作り、地熱井から地表に熱を運搬し発電を可能にする技術で、高温の岩があるが蒸気となる液体が少ない場所でも発電が可能になる。100ギガワット超の地熱発電が可能になり、何百万世帯もの電力を供給するのに十分なクリーンエネルギー源としてさまざまな地域で利用できる可能性があるという。DOEでは、EGSの支援がクリーンエネルギーにおけるアメリカのリーダーシップを促進し、気候および持続可能性の目標達成につながるとしている。