ドイツ連邦環境省は、環境に配慮した電気メッキ技術の導入を目的とする、EJOT社(本社:ノルトライン・ヴェストファーレン州バート・ラースフェ)の事業に、環境イノベーションプログラムより約90万ユーロを補助すると発表した。自動車や電機・電子機器等の金属部品のメッキ加工を専門とする同社は、環境に配慮した、資源効率の良い亜鉛・ニッケル回転式電気メッキ加工設備を導入。これまで一般的だったクロメート処理では、使用後の洗浄水及び電解液が有害廃水として大量に排出され、処理が必要だったが、新設備では蒸発・濃縮されることにより、被覆工程からの廃水が無くなるという。また、再生された電解液は再度工程に戻され、水の使用量も半減する。結果として新しい電解液の使用量は3分の1となり、年間500m3もの廃水が削減される。ガブリエル環境大臣は、「今回の計画は、法規制を最新技術でクリアし、同時に環境・資源保全が可能であることを示す格好の例だ」と期待している。