ドイツ連邦環境省(BMU)は、環境技術の動向をまとめた環境技術アトラス第2版を作成した。環境技術アトラス「ドイツ生まれのグリーン技術」は、約1300社の環境技術企業及び200箇所の研究所へのアンケートをもとに作成。将来の6つの主要市場、「環境にやさしいエネルギー生産、エネルギー効率、原料・資源効率、循環経済、持続可能な水経済、持続可能な交通」の分析のほか、国内外の環境技術の可能性をまとめている。アトラスによると、2007年には、ドイツのGDPの8%を環境技術が生み出し、この割合は2020年には14%に増加すると予測。また、世界の環境産業の売上げも2020年までに、現在の2倍の3兆2000億ユーロに増加するとされ、第1版の2兆2000億ユーロという予測を50%も上回った。また、環境産業分野の雇用も2008~2009年にかけて19%増加しているという。ドイツのガブリエル環境大臣は、「環境と経済と雇用の連携が新しい価値を生み出し、ドイツ経済の新しい発展を加速している」と評価している。