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 アメリカ研究チーム、南極の氷山が海洋中の植物プランクトンを増加させ二酸化炭素吸収に寄与と発表

発表日:2011.03.25


  アメリカ国立科学財団が助成する研究チームは、南極の氷山が海洋を漂流し、融解することにより、海洋中の植物プランクトンが増加し、その結果、葉緑素濃度が上昇して二酸化炭素吸収量が増加すると発表した。研究チームは、南極半島東方のウェッデル海において、長さ32キロメートルを超す大氷山の周辺で標本を採集し、氷山通過後10日に再調査したところ、葉緑素濃度の上昇と二酸化炭素濃度の減少を認めた。このことから、研究チームでは、氷山の漂流と融解が、植物プランクトンの動態に大きな役割を果たしていると考えている。同チームは、2007年に、氷山から大陸起源の物質が海洋中に溶出することで、それを栄養とする植物プランクトン、オキアミ、魚類が繁殖し、海鳥類も来訪するなど、生態系豊かな「ホットスポット」が形成されると発表した。今回2011年の発表は、通常の氷山が生態系だけでなく地球の炭素循環に寄与していることを示す新発見であるという。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 地球環境 自然環境
キーワード CO2 | 生態系 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 南極 | 炭素循環 | 融解 | 植物プランクトン | 氷山 | 葉緑素
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