アメリカ環境保護庁は、エネルギースター認証において冷蔵庫・冷凍庫の省エネ基準を強化し、送電網接続等のスマート機能も奨励すると発表した。新基準に基づく認証製品は、同国政府の定める2014年の省エネ最低基準を満たす機種に比べ電気使用量が10%以上少ないものとなる。同国で販売される製品がすべてエネルギースターの新基準を満たした場合、1年間で電気代を8億9000万ドル以上節約、温室効果ガス排出量も自動車100万台分以上削減できるという。消費者は古い冷蔵庫を新基準の認証製品に取替えることで、その耐用期間中の電気代を150~1100ドル節約できる。またスマート機能を備えた製品であれば、リアルタイムの電気使用量や扉の閉め忘れ等の情報を得られ、遠隔操作も可能。送電網に接続すれば、電気代の高い需要ピーク時の作動抑制など、送電側からの信号にも対応できる。エネルギースターの新基準では、こうした新たな利便性と省エネ機会を消費者に提供するスマート機能を奨励している。なお、新基準は2014年9月15日から適用される。