アメリカ環境保護庁(EPA)は、建物のエネルギー性能を測定するオンラインツール「エネルギースター・ポートフォリオ・マネージャ」をアップグレードしたと発表した。新マネージャでは、より使いやすいインターフェイスを導入したほか、データの共有機能、報告の利便性、ライフサイクルを通じた建物管理機能を強化。建物のエネルギー性能(水使用、光熱費、温室効果ガス排出量等)を1~100点で評価し、国内の同等の建物と比較することができる。このツールで75点以上を獲得し、専門家の承認を得れば、エネルギースター認証の取得も可能となる。EPAの研究によると、認証を受けた建物は、標準的なものよりエネルギー消費量、温室効果ガス排出量とも35%少なく、資産価値や入居率は高いことがわかった。3年以上継続的に評価された建物ではエネルギー消費量が毎年2.4%減少しているという。1992年の制度開始以来、認証対象となった製品や建物は65品目を超え、2012年だけで240億ドルの光熱費が削減されたという。