海外ニュース


 ドイツ、官民協力による大規模湿地再生プロジェクトが完了

発表日:2010.08.20


  ドイツ連邦環境省(BMU)は、ドイツ北部ブレーメン市の北にあるハンメ低地において、大規模な湿地再生プロジェクトが完了したと発表した。ハンメ低地は、多くの渡り鳥をはじめ絶滅危惧種のトンボ等が生息する、国内でも重要な湿原であり、今回の事業は、この湿地帯の保全と水循環の再生を目的に実施された。同事業は、14年前にオースターホルツ郡が主体となって着手。総面積2700ヘクタールの対象地域に対し、国1170万ユーロ、州270万ユーロ、郡180万ユーロをそれぞれ拠出し、湛水と自然な水循環の再生ができる広さの土地を確保し、工事を実施した。その結果、700ヘクタール以上の保水地帯が創出されただけでなく、地域の農家との協働の下、約1100ヘクタールにのぼる湿原の管理強化が図られたという。BMUのハイネン政務次官は、今回の事業は、生物多様性国家戦略の良い例となるだけでなく、自然保護や水利・農業関係者等の民間と政府との協働の模範となる、と高く評価している。

情報源 ドイツ連邦環境省(BMU) プレスリリース
国・地域 ドイツ
機関 ドイツ連邦環境省(BMU)
分野 自然環境
キーワード 渡り鳥 | 自然再生 | 生物多様性 | 水循環 | ドイツ連邦環境省 | BMU | 絶滅危惧種 | 湿地 | 自然保護 | 協働
関連ニュース

関連する環境技術