欧州環境局、グリーンインフラのマッピング手法を提案

発表日:2014.03.06

欧州環境局(EEA)は、重要な機能を果たしながら目には見えにくいグリーンインフラ(GI)の要素を地図化(マッピング)する試験的手法を、新たな報告書で提案した。この報告書は、健全な生態系サービス(空気浄化、浸食防止、水流調整、海岸保全、花粉媒介、土壌構造の維持、水質浄化、炭素貯蔵など)を提供する自然・半自然地域等を地図化するもので、この手法を用いて分析したところ、GIである健全な地域は欧州の陸地の4分の1を占めることがわかった。この地域は、大型哺乳類(ヒグマ、オオカミ等)の主要な生息地でもあり、報告書はその生息地や生息地間のつながりも明らかにしている。大型哺乳類は連続した生息地が必要だが、道路や街などの造成で分断が続き、野生個体群の分断や遺伝子プールの減少、気候変動などの圧力への脆弱性増大を招いているという。報告書では、分断された生息地をつなぐために修復すべき回廊も地図で示している。EEAは、今回の分析には不確実性もあるが、優先すべき保全地域や修復可能地域の特定に有効な第一歩になるとしている。

新着情報メール配信サービス
RSS