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 欧州環境局、世界的な水不足の解決に向けて水の管理・利用方法の改善を呼びかけ

発表日:2012.05.10


  欧州環境局(EEA)は、Rio+20を前に、国連環境計画の国際資源パネルが発表した報告書「グリーン経済における水利用を測る」に基づき、世界で深刻化する水不足解決のため、水の管理・利用方法の改善を呼びかけた。この報告書は、水対策を講じない場合、世界の淡水需要は2030年までに最低でも供給を40%上回ると予測し、水問題の原因の多くは、生物物理的なものではなく、経済的、社会的、政治的なものと論じている。実際、人間の水消費は1900年から人口増加の2倍のペースで増加しており、水不足は人口増加だけでなく経済発展のあり方がもたらした結果だという。また、生態系が機能するには水が必要で、その生態系サービスで経済が支えられていることから、様々な部門と生態系の間で水の利用と必要性のバランスをとることが解決策になると説いている。報告書ではさらに、水管理と経済的評価のツールとして「水勘定」を活用し、環境に負荷をかけずに人間が利用できる水の量を算定し、水収支(バランス)の調整に向けた取組を推進するよう求めている。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース 国連環境計画(UNEP) プレスリリース(PDF)
国・地域 国際機関
機関 欧州環境局(EEA) 国連環境計画(UNEP)
分野 自然環境 水・土壌環境 環境総合
キーワード 水資源 | 生態系サービス | 国連環境計画 | UNEP | EEA | 環境経済 | グリーン経済 | 水不足 | 欧州環境局 | 水勘定
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