アメリカエネルギー省(DOE)は、ワシントンD.C.で最大級のソーラー発電システムを同省本部の屋上に設置した。2007年にブッシュ大統領が全連邦機関に省エネと再生可能エネルギーの利用促進を命じたことを受け、DOEでは2010年までにエネルギーの7.5%を再生可能エネルギーで賄うという目標を掲げ、率先して取り組んでいる。今回導入された太陽光発電システムは年間200MWhを発電し、同ビルがピーク時に必要とする電力の最大8%を賄う。初年度だけで約2万6000ドルを節約し、温室効果ガス排出量を年間186トン削減できる。このシステムはサン・パワー社のもので、現在、最高の効率性18.5%を誇るモジュール891個で構成されている。また、各モジュールに組み込まれた断熱材がビルの冷暖房負荷を削減し、さらに30%の省エネを実現する可能性がある。今回の導入は、クリーンエネルギーの生産だけでなく、国民や他の連邦機関のための実証試験としての役割も期待されている。