フランスの公的研究・研修機関IFPEN(IFP新エネルギー)の研究者らが、自動車の運転を科学的に評価するアルゴリズムを用いてリアルタイムで運転を最適化し、燃料消費量と排出ガスを削減するモバイル用アプリケーション「GECO」を開発、公開した。研究を助成したフランス環境エネルギー管理庁(ADEME)によると、このアプリケーションは、スマートフォンのセンサーを使って特定走行区間の最適な運転方法を算出し、次にこれをドライバーの実際の運転方法と比較する。ドライバーの運転スコアとエネルギー効率をスマートフォンの画面に表示し、全体的な燃費向上・排ガス削減へのアドバイスを提供する。アプリケーションは無料でスマートフォンにダウンロードでき、ドライバー同士の比較もできる。このアプリケーションの目的は、柔軟な運転と安定したスピードによって燃料消費量を減らすことで、10~15%の削減を目指している。燃料とともに、汚染物質とCO2の排出も削減可能になる。