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 欧州投資銀行、オーストリアの揚水発電所等の建設に2億8000万ユーロを融資

発表日:2014.07.03


  欧州投資銀行(EIB)は、オーストリア、フォアアールベルク州の揚水発電所等の建設に、2億8000万ユーロを融資する契約を締結した。既存の水力発電所に増設される360MWの揚水発電所(ObervermuntwerkⅡ)は、高低差300mの二つの貯水池の間で運用され、電力網内に過大な余剰エネルギーがある時はポンプを動かして上の貯水池へ揚水する。これにより、電力需要の増減への対応、風力発電や太陽光発電による発電量の変動への対応が可能になり、さらにはヨーロッパ全体の電力系統の安定性と信頼性の確保に寄与するという。今回の融資は、小型の13MW水力発電所の建設と変電所の増強にも充てられ、合わせて送配電ロスの低減、送電網の電力バランス容量拡大、制御エネルギーの供給拡大が図られる。工事の完成は2018年を予定している。EIBはEU加盟国所有の長期融資機関で、気候行動を促進するプロジェクトやエネルギー供給確保プロジェクトへの融資を重視している。2013年の気候行動融資は、再生可能エネルギー開発を中心に190億ユーロにのぼった。

情報源 欧州委員会 プレスリリース 欧州投資銀行(EIB) 「OBERVERMUNTWERK」
国・地域 EU
機関 欧州委員会 欧州投資銀行(EIB)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 電力系統 | 欧州委員会 | 水力発電 | 融資 | 揚水発電 | 貯水池 | 欧州投資銀行 | EIB | オーストリア
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