イギリスのビジネス・イノベーション・技能省は、エネルギーに関するトリレンマ(3つの問題:炭素排出削減、エネルギー安全保障の向上、コスト削減)を解決する唯一の方法は技術革新であるとして、企業による新たな製品や技術の開発に1400万ポンドを助成すると発表した。この助成は、より環境に配慮した方法で今後のエネルギー需要に対応できる技術への投資を企業に促すとともに、経済成長を促進するものである。この助成とは別に、化石燃料の採取・利用がもたらす環境影響の低減に向けた研究開発や実行可能性調査を促進するため500万ポンドの助成も行い、このうち特に小規模企業が進める実行可能性調査に100万ポンドを充てるという。計1900万ポンドとなる今回の助成では、初期段階のアイデアから試作品の製造、開発した最先端製品の市場への投入等に必要な支援や資金が企業に提供される。この助成は、持続可能な経済成長の促進を目的として企業の技術革新を支援する「イノベートUK」(旧称「技術戦略委員会」)の助成プログラムを通じて行われる。