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 イギリスエネルギー・気候変動省、生活水準を確保しつつ気温上昇を2℃に抑えるための行動を示す対話型ツールを公開

発表日:2015.01.28


  イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)は、企業やNGO、政府が2050年に向けた炭素排出削減の選択肢およびエネルギー・土地利用とのバランスを検討するための対話型ツール「グローバル・カリキュレーター」を公開した。ツールによる分析では、世界人口が現在の70億から2050年には100億に増加すると予想されるにも拘わらず、世界の人々の良好な生活水準(食事、移動、住居等)を確保しつつ気温上昇を2℃に抑えることは物理的に可能だという。しかしこの実現には、世界が直ちに利用技術・燃料の転換と賢明な土地利用を進める必要がある。例えば、2050年までに世界で発電量当たりのCO2排出量を90%以上削減し、森林を5~15%拡大する必要があるという。このツールは、DECCがClimate-KIC(気候関連の技術革新に関するEUの官民グループ)との共同出資により、アメリカや中国、インド、欧州の国際的な研究機関と共同で開発した。DECCでは、2015年の重要な気候交渉におけるツールの活用に期待を寄せている。

情報源 イギリスエネルギー・気候変動省(DECC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)
分野 地球環境 環境総合
キーワード エネルギー | 土地利用 | 排出削減 | 炭素 | 気温上昇 | DECC | イギリスエネルギー・気候変動省 | ツール | 生活
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