アメリカエネルギー省(DOE)は、同省が支援する一連の二酸化炭素回収貯留(CCS)プロジェクトが、このほど1000万炭素換算トン(自動車年間200万台分超の排出量に相当)のCO2を回収したとする中間報告を発表した。CCSは発電所や産業排出源から排出されるCO2を分離、回収した後、深い地層に注入、貯留する技術で、DOEが支援するテキサス州のプロジェクトの一つでは、一カ所だけでCO2約200万トンを回収したという。注入するCO2を石油増進回収法(EOR)により成熟油田からの原油増産に利用する場合も多い。同プロジェクトは、DOEの地域別炭素隔離パートナーシップ(RCSP)および産業界CO2回収貯留(ICCS)実証プログラムの一部で、ICCSではアメリカ復興・再投資法の下、CCSに14億ドルの投資が行なわれている。1000万トンのCO2回収という画期的成果は、クリーンエネルギー推進、雇用拡大、CO2排出量削減などオバマ政権が掲げる目標に基づくもので、アメリカではCCSに世界最大の政府投資を行っているという。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
---|---|
国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | CCS | アメリカエネルギー省 | DOE | 排出削減 | CO2分離 | CO2回収・貯留 | EOR |
関連ニュース |
|