生物多様性条約(CBD)と世界保健機関(WHO)は、生物多様性と人間の健康の関係をさまざまな側面から分析した、この種のものとしてはきわめて新しい統合的な報告書を公表した。報告書では、公衆衛生、自然保護、農業、疫学、開発学などの多くの専門分野をまたいで世界中の知見を集約した。それによると、生態系は、きれいな空気や水、医薬品、食料、病気の抑制、気候の安定化などの財とサービスを提供しているが、生物多様性の減少はその生態系を不安定にし、人間の健康や福利に悪影響を及ぼすという。報告書では、特に土地利用の変化が生物多様性の減少や公衆衛生の問題を引き起こすとしている。例えば、森林伐採を通じた土地利用の変化は、ヒトの病気発生の主要因であり、最近起きた西アフリカにおけるエボラ出血熱流行にもそれが寄与したと考えられている。報告書は、これらの脅威から公衆衛生を守るのは、従来の保健衛生部門の役割範囲を超えており、他部門と連携した、世界規模の一貫した取組が必要だとしている。
情報源 | 生物多様性条約(CBD) プレスリリース(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 生物多様性条約(CBD) |
分野 | 健康・化学物質 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 生態系 | 土地利用 | 世界保健機関 | WHO | 生物多様性条約 | CBD | 健康影響 | 公衆衛生 |
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