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 海洋酸性化で海の生物多様性と生態系が悪化、生物多様性条約事務局が報告書を発表

発表日:2014.10.08


  イギリスの研究者らを中心とした国際チームは、海洋酸性化が海の生物多様性に及ぼす影響について研究報告をまとめ、これを生物多様性条約(CBD)事務局がCBD技術シリーズNo.75として発表した。報告書は韓国で開催中のCBD締約国会議(COP12)で取り上げられる。この研究は、イギリス海洋酸性化研究プログラムが行っているモデル・実験室・フィールド研究および最新の文献を基に、海洋酸性化が今後さらに悪化し、海洋の生物と生態系のみならず、人間の社会経済にも多大な被害をもたらすと予測している。地球の海洋酸性化は以前から起きていたが、人間活動が加えている物理・化学・生物的変化は、少なくとも過去6600万年間例のないペースで進行しており、サンゴ礁へのリスクは年間1兆ドル近い経済損失になるという。研究者の一人は、「結局、海洋酸性化への対処法は、CO2排出削減以外にはない。そのためには、海洋酸性化が重要な問題であることを人々が知ることが重要」だとし、これがCBD会議の議題になることを歓迎している。

情報源 イギリス自然環境研究会議(NERC) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス自然環境研究会議(NERC)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 海洋生物 | 生物多様性 | 生態系 | イギリス自然環境研究会議 | NERC | 生物多様性条約 | CBD | 海洋酸性化
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