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 「今世紀末までに温室効果ガス排出をゼロに」、世界の気候科学者らが共同声明

発表日:2015.07.10


  パリで開催されていた「気候変動の下での我ら共通の未来」会議の参加者らは、気候変動の最悪の影響を防ぐ防衛ラインとして「地球の気温上昇を2℃に抑える」ため、21世紀末までに温室効果ガスの排出をゼロにしなければならないとする共同声明を発表した。声明では、二酸化炭素による温暖化は数世紀にもわたって続くため、気温上昇の上限に関わらず、二酸化炭素排出量を結局はゼロにしなければならないとしたうえで、約66%の確率で気温上昇を2℃以内に抑えるには、これからの二酸化炭素排出量を約9000億トンに抑える必要があることから、「温度上昇を2℃に抑えるには、排出量は、21世紀末までにゼロかマイナスになっている必要がある」としている。同会議は、2015年末のパリ国連気候変動会議(COP21)に先立つ最大の気候科学会議で、7月10日までの4日間、約100か国から2000人の気候科学者らが参加し、証拠に基づく排出削減や回復力強化方法を議論した。

情報源 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) プレスリリース 国連環境計画(UNEP) プレスリリース 「気候変動の下での我ら共通の未来」会議 プレスリリース(PDF)
国・地域 国際機関
機関 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | 気候変動枠組条約 | UNFCCC | 気候 | 排出量 | 気温上昇
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