アメリカ環境保護庁(EPA)、エネルギー省(DOE)等が策定した、「メタン市場化パートナーシップ(M2M)」第三次年次報告書が公表された。報告書はメタン削減に関するアメリカの国際的なリーダシップを強調し、アメリカが現在支援しているM2Mプロジェクトが完全に実行されれば、CO2換算で毎年2400万トン(2006年の削減量の約3倍)以上の削減につながるとしている。M2Mは、農業廃棄物、炭鉱、埋立処分場や石油・天然ガスシステムから、メタンガスをコスト効率良く回収し、クリーンエネルギーとして使用することで、温室効果ガスを削減することを目指す官民のパートナーシップ。現在27カ国の政府、民間部門からは金融機関、NGO等800団体以上が参加している。報告書ではM2Mが開始された2004年11月以降のアメリカの政府機関の貢献や、事業等がまとめられている。2007年には、アメリカは様々な事業や活動の支援に約2850万ドルを提供し、これを呼び水として公共・民間部門から2億7100万ドル以上の投資があった。