フランスのロワイヤル環境・持続可能な開発・エネルギー大臣は、大気中のCO2濃度を地球規模で測定し排出源と吸収源の地図を作製する、小型観測衛星MicroCarb計画について発表した。この衛星は両極の上空を低軌道で周回し、地球の主要な炭素吸収源(海洋と雨林)の働きや、都市、植生、海洋の炭素排出量を調べる。CO2濃度分布とその季節的変化のデータは、気候変動の原因やその影響を知るために不可欠だが、測定局の不足でデータが得られない地域も多い。このデータ不足を補うため、すでに日本やアメリカが観測衛星を打ち上げているが、MicroCarbはこれに続くものとしてフランス国立宇宙研究センター(CNES)が開発しており、2020年に打ち上げの予定である。衛星に搭載する分光器はきわめて高精度で、大気中CO2濃度(カラムCO2濃度)を1ppmのオーダーで測定するという。集めたデータは幅広く科学者らと共有する。フランス政府はこのプロジェクトの第一段階に2500万ユーロを拠出した。
情報源 | フランス環境・持続可能開発・エネルギー省(MEDDE) プレスリリース |
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国・地域 | フランス |
機関 | フランス環境・持続可能開発・エネルギー省(MEDDE) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | CO2 | 気候変動 | 吸収源 | 排出源 | 炭素排出量 | 観測衛星 | 大気中濃度 | フランス環境・持続可能開発・エネルギー省 | MEDDE |
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