デンマークエネルギー庁は、2015年のデンマークのエネルギー消費量(実質)は、40年以上に及ぶ同庁の記録で最低となったとする暫定値を公表した。2015年のエネルギー消費量は前年比で1.0%低下し、712ペタジュール(PJ)となった。主な要因には、電力純輸入が1991年以降最大となったことや風力発電の記録的拡大があるという。石炭消費量は前年比で31.0%減少して1970年代と同水準になったうえ、CO2排出量も前年比で6.6%減少した。再生可能エネルギーの消費量は前年比で2.1%増加した。エネルギー自給率は2014年の90%から2015年には89%と減少傾向が続いており、2015年の国内の一次エネルギー生産量は664PJと前年比で2.4%減少した。内訳を見ると原油生産が5.4%、天然ガス生産が0.6%減少したのに対し、再生可能エネルギーの生産量は2.8%増加した。なお、デンマークエネルギー庁は、長期的な比較を可能にするため、電力の貿易に関連する燃料消費と気候の変動を考慮して補正した総エネルギー消費量も公表しており、こちらも2015年は減少を示している。
情報源 | デンマークエネルギー庁 プレスリリース |
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国・地域 | デンマーク |
機関 | デンマークエネルギー庁 |
分野 | 地球環境 大気環境 環境総合 |
キーワード | 風力発電 | 再生可能エネルギー | 石炭 | CO2排出量 | エネルギー自給率 | エネルギー消費量 | デンマークエネルギー庁 |
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