国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、2017年の「開発のための持続可能な観光の国際年」を契機に、気候変動が観光に及ぼす影響や観光部門からの温暖化ガス排出削減について検討し、観光業の地球温暖化へのより良い適応方法を探ると報告した。毎年10億人以上が外国旅行をする近年、観光は各国で多数の雇用を生む重要産業である一方、嵐や熱波の増加、砂漠化、海面上昇による海岸リゾート被害などの気候変動の悪影響をすでに被っている。国連世界観光機関(UNWTO)の推定では、観光産業のCO2排出量は世界の約5%で、そのうち約20%が宿泊関連、また75%が運輸関連から排出される。運輸からの排出分については、鉄道を選択したり、飛行機や自動車で旅行する場合には国連の認証オフセットを購入して排出分を相殺したりすることで削減が可能だという。1月にマドリードで開催される国際観光見本市では、UNWTOによる公式発表、世界各地の持続可能な観光事例の顕彰、アフリカ各国の観光大臣による中東や北アフリカの観光産業についての会議などが催される。
情報源 | 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連気候変動枠組条約(UNFCCC) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 地球温暖化 | 気候変動 | 気候変動枠組条約 | CO2排出量 | 持続可能 | UNFCCC | 運輸 | 排出削減 | 観光 |
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