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 アメリカエネルギー省、強化地熱システムの開発に8400万ドルを支援

発表日:2009.03.04


  アメリカエネルギー省(DOE)は、強化地熱システム(EGS)の開発に最大8400万ドルを助成する2件の告示を公表した。通常の地熱システムはアクセスが容易な地熱資源の近くにしか立地できず、利用が限定されるが、EGSは人工貯留層の加熱のために地熱資源を活用するもので、米国西部等さらに広い地域で地熱資源を活用する可能性が生まれる。一つ目の告示では人工地熱貯留層の造成・管理・利用に関する最新技術を募集し、20~30件の事業に総額3500万ドルを支援する。大学、企業もしくは両者の共同チームが応募でき、事業提案は研究開発実証計画の妥当性、技術革新のレベル、市場への導入可能性に基づいて評価される。二つ目の告示は、コミュニティと連携しつつ、様々な地質条件で貯留層造成技法を実証する事業を募集するもので、5~7年間にわたって十分な流体と熱量を確保でき、年間5メガワット以上を発電する事業が対象。高等教育機関、NPO、企業、州・地方自治体等が応募でき、5~10件の事業に総額4900万ドルを支援する。

情報源 アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカエネルギー省(DOE)
分野 地球環境
キーワード アメリカエネルギー省 | DOE | 地熱 | 強化地熱システム | EGS
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