アメリカ農務省(USDA)とエネルギー省(DOE)は、持続可能なバイオエネルギー産業の発展を促進するため、連邦政府機関による様々な協力事業を盛り込んだバイオ燃料国家行動計画(NBAP)を発表した。これはブッシュ大統領が2007年に打ち出した、10年間でガソリンの消費量を20%削減するという目標を達成するための戦略を示すもので、両省の職員が議長を務めるバイオマス研究開発委員会が策定、実施する。同計画では、バイオ燃料への投資を増やし、再生可能燃料基準(RFS)を達成するため、(1)持続可能性、(2)原料の生産、(3)原料のロジスティクス、(4)変換のための科学技術、(5)流通インフラ、(6)混合、(7)環境・健康・安全性という7つの分野について、省庁間の取り組みや連邦政府の支援を受けた研究の概略を示した。クリーンで十分な再生可能エネルギーの供給を支援し、外国へのエネルギー依存からの脱却や、強力な農村経済の構築にも寄与すると期待されている。