アメリカエネルギー省(DOE)は、強化地熱システム(EGS)の有効性と拡張性を検証する最大7件のパイロットプロジェクトに対し、最大7,400万ドルの資金提供を行うことを発表した。地熱エネルギーは現在、同国で約3.7ギガワットの電力を発電しているが、2050年までに90ギガワットの安定した電力を同国内の電力網に供給できるようになると推測できる。しかし、こうした大きな地熱エネルギーの潜在能力は、従来の地熱技術ではほとんど利用することができない。地熱を電気として利用するためには「熱」、「流体」、「地殻の透水性」の3つの要素が必要で、熱は地下にいくらでもあるが、多くの場所は水や透水性が十分ではない。EGSは、地熱を地上に取り出すために必要な流体の流れを人工の地下貯留層で作り出し、そこで地熱を回収して全国の家庭の電力をまかなうもので、EGSの進歩により、最近まで再生可能な電源の利用が不可能と考えられていた地域でも、地熱エネルギーが導入されるようになる。
情報源 | アメリカエネルギー省(DOE) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカエネルギー省(DOE) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | アメリカエネルギー省 | 地熱発電 | 地熱 | 地熱エネルギー | 強化地熱システム | EGS | 透水性 | 流体 | 地殻 | 地下貯留層 |
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