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 オランダ環境評価庁、ネガティブエミッションに関する開かれた議論が必要と報告

発表日:2017.12.06


  オランダ環境評価庁(PBL)は、気温上昇を2℃に抑えるには、ネガティブエミッション技術(NET)に関する議論や研究を進める必要があると報告した。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のシナリオでは、気温上昇を2℃に抑えるには、CO2回収貯留を組み合わせたバイオ燃料(BECCS)や植林などのNETを実施することが重要だとされている。2050年までに達成する必要がある温室効果ガス排出削減量は、NETを利用するシナリオでは2010年比で40~60%だが、利用しないシナリオでは60~75%だという。しかし、NETは、土地利用など持続可能性の問題や不確実性が懸念されており、政治的支持の不足や社会的反対によって中止されたCO2回収貯留プロジェクトもある。PBLは、エネルギーに関する短期的な意思決定や投資、2050年以降の気候行動の道筋を描くため、NETの役割について議論すべきとしている。NETなしでは気候目標達成は困難だが、NETの種類や導入規模は選択の余地があるという。

情報源 オランダ環境評価庁(PBL) プレスリリース
国・地域 オランダ
機関 オランダ環境評価庁(PBL)
分野 地球環境 環境総合
キーワード バイオ燃料 | 温室効果ガス | オランダ環境評価庁 | PBL | 植林 | 気温上昇 | CO2回収・貯留 | ネガティブエミッション | BECCS | NET
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