世界資源研究所(WRI)は集光型太陽熱発電(CST)に関する新たな報告書を公表し、CSTが化石燃料による電力源に代わり、米国内の電力供給の中核になる可能性があると強調した。CST以外の再生可能エネルギー電力はバッテリーに貯留できるが、これは効率が悪く高価。一方、CSTは、コーヒーを魔法瓶に入れておくように太陽熱を熱タンクに貯留でき、必要時に取り出して発電できる。CSTは、需要に応じて24時間いつでも発電でき、石炭火力発電に頼らずにベースロード(定常的な電力需要)を満たせる可能性がある。2030年までに米国内で新設される石炭火力発電所をCSTに代替すれば、CO2排出量を合計50億トン削減できる見込み。ただし、CST普及の障壁としては、先行投資が石炭火力発電所よりも高額な点、多くの冷却水を使用する点が指摘されている。アメリカ南西部のような乾燥地帯では、太陽熱が得やすいが、水資源が乏しいという問題がある。代替的な冷却システムもあるが、事業コストが増えるため、投資のインセンティブを設けることが重要だという。
情報源 | 世界資源研究所(WRI) プレスリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | 世界資源研究所(WRI) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | ソーラー | 世界資源研究所 | WRI | 化石燃料 | 太陽熱発電 | 石炭火力 | 集光型 | 冷却水 | CST |
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