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 国際エネルギー機関、クリーンエネルギー技術の進展は遅れていると報告

発表日:2019.05.27


  国際エネルギー機関(IEA)は、2018年のクリーンエネルギーへの移行に関する進捗評価(TCEP)を公表した。TCEPは、パリ協定の目標達成、世界のすべての人々へのエネルギーアクセス提供、大気汚染の大幅削減を実現する道筋を示したIEAの持続可能な開発シナリオ(SDS)を基に進捗を評価したもので、2018年は、45のエネルギー技術・部門のうちSDS通り進展したのは僅か7つだったという。その一つはエネルギー貯蔵技術で、韓国や中国等に牽引され導入量が倍増。電気自動車も特に中国で増加し世界の販売台数が200万台を突破、太陽光発電も引き続き順調で発電量が31%増加した。しかし、年間導入発電容量は太陽光も再生可能エネルギー全体でも横這いとなり、石油・ガス生産時のフレアやメタン排出に対応する技術導入も不十分だった。建物からの排出量も過去最高を記録、自動車の燃費改善も減速したという。2018年は世界のエネルギー関連のCO2排出が過去最高の330億トンに達し、TCEPでは、政府や企業等に奨励策も提示している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) ニュース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 再生可能エネルギー | 太陽光発電 | 電気自動車 | 大気汚染 | 国際エネルギー機関 | クリーンエネルギー | CO2排出 | パリ協定 | エネルギーアクセス提供 | エネルギー貯蔵技術
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