アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2019年夏季のエリー湖西部の有害藻類ブルーム発生予報を発表し、バイオマスに基づく発生強度の指数で7.5の大規模ブルームが発生すると予測した。過去最大は2015年の10.5と2011年の10。2018年は3.6だった。2019年は例年よりも降雨量が多く湖の水温が低かったため、ブルームの影響が出るのは水温が約18~21℃になる7月下旬と予測される。7月に風が弱い場合は特にエリー湖西部で藻の毒素濃度が高くなる傾向があるという。エリー湖のブルームは大量発生した藍藻(シアノバクテリア)で、人間や野生生物の健康に害を及ぼす肝臓毒であるミクロシスチンを作り出すため、地方政府などにとっては湖水を飲料用に処理するための費用増加などの影響がある。ブルームはそれぞれ規模や毒性が異なり、地域社会に及ぼす影響も異なるため、NOAAはツール開発や衛星データを活用するなどして予測データの精度向上を追求していく。予測データは公衆衛生当局者などに提供され、ブルームの影響緩和や、将来の大発生予防のために用いられる。
情報源 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) メディアリリース |
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国・地域 | アメリカ |
機関 | アメリカ海洋大気庁(NOAA) |
分野 | 自然環境 水・土壌環境 |
キーワード | バイオマス | アメリカ海洋大気庁 | 有害藻類 | シアノバクテリア | ブルーム | エリー湖 | ミクロシスチン | 藍藻 | 湖水 |
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