ドイツ連邦環境省は、LSH社が実施する金属リサイクル事業に43万5000ユーロを補助すると公表した。新しい金属選別設備を導入し、価値の高い原料のリサイクル率を現在の2%から5%に引き上げるという。LSH社は金属スクラップ、その他の廃品利用を手がけており、これまでは、アルミニウムや特殊鋼、銅などリサイクル可能な金属を、粉砕が容易な物質の中から選別して、製鉄炉等で再生利用していた。しかし粉砕が容易な物質の中には、革新的な選別機を利用すれば、さらに回収できる金属が含まれている。新しい選別プラントでは、ベルトコンベヤーに設置されたセンサーが、金属を感知し、コンピューターが個々の金属の正確な状態を算出して、ベルトコンベヤーの最後で圧縮空気によって押し出す仕組みとなっている。金属の回収率を上げることは、資源の節約に貢献するだけではなく、これまで利用されずに捨てられていた廃棄物の量の削減にもつながる。ガブリエル環境大臣は、LSH社の例に他のリサイクル業者も続いてほしいと期待を示した。