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 EU理事会、域内の水道水の安全性を確保する飲料水指令改正案に暫定合意

発表日:2020.02.05


  EU理事会の常駐代表委員会は、域内の飲料水の安全性確保に向け、2019年12月18日に欧州議会と結んだ飲料水指令改正案に関する暫定合意を承認した。飲料水の水質基準を更新し、リスクに基づく費用効果的な水質監視の手法を導入するとともに、配管など飲料水と接触する素材の最低衛生要件も設定する。内分泌攪乱物質や薬剤等が人の健康に与える影響への関心が高まる中、改訂版では監視リストを導入し、これらの物質や健康との関連性に関する新たな知見を動的かつ柔軟な方法で追跡できるようにする。改訂版には内分泌攪乱物質ビスフェノールAとその健康基準値2.5μg/lが追加されており、また、内分泌攪乱特性を考慮してβ‐エストラジオールとノニルフェノールが第1リストに掲載される。さらに、水道水の利用促進のため、地域の実情に応じた公共スペースでの水道設備の設置、市民への情報提供キャンペーン等の施策が推奨されている。改正は市民の活動「Right2Water」の成果でもある。

情報源 欧州理事会、EU理事会 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州理事会、EU理事会
分野 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 飲料水 | 欧州議会 | 薬剤 | EU理事会 | 水質基準 | 安全性確保 | 水質監視 | 衛生要件 | 内分泌攪乱物質 | 健康基準値
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